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eラーニングシステムを受講するために必要な環境やデバイス

2023.07.26

はじめに

時間や場所を選ばず受講できるeラーニング。その多様性が現代社会にフィットし、企業研修や教育現場等で活用の場を広げています。
「新人研修にも力を入れたいが、正直人手が足りていない。」
「各支社へ情報を共有したいが、手段が限られている。」
eラーニングはそういったお悩みにも解決策として最適です。

ところで皆さんは、eラーニングを導入すればすぐに受講できるものと思っていませんか?
実は、それではまだ準備が不足している状態です。
導入後には次のステップとして、環境の構築と受講に必要なツールをそろえる必要があるのです。

そこで今回は、導入後のステップである、eラーニングシステムを受講するために必要な環境とデバイスについてお話しします。
かなり大がかりなシステムが必要なのでは!?と心配されている管理者へのハードルを下げるためにもお役に立てる内容となっています。ぜひ目を通していってくださいね!

環境構築;インターネット環境が必須

環境構築;インターネット環境が必須

受講する上でなによりも必要となるのがインターネット環境です。これがなければ根本的に成り立ちません。勤務中に受講するには職場のネットワーク環境をまず整えましょう。

自社に合うネットワークの規格を判断する

企業の規模・利用用途によって自社に合ったネットワークは異なります。導入前に、状況をよく理解しておきましょう。
拠点(支社)がない場合、まずはオフィス内をつなぐ有線LAN・無線LANのどちらを利用するか決定します。
パソコンの台数が多く、通信量が多い場合は、通信速度が安定している有線LANを採用する企業が多いです。一方、小規模の企業や利用しているフロアが限定されている場合には、有線LAN・無線LANの両方を利用している企業もあります。
また、遠隔地に拠点(支社)を持っている企業にはWAN(広域ネットワーク)の利用を検討すると良いでしょう。

リモートアクセス環境を構築する必要がある

働き方改革やコロナ禍の影響によりリモートワークが定着した昨今では、eラーニングを自宅で受講するケースも増えています。
ある程度環境が整っていれば、改めて準備する必要はありませんが、現在はスマートフォンの普及とデータ通信の高速化、大容量化が進み、パソコンやタブレットを持っていない、ネットワーク環境が構築されていない家庭もあることが予想されます。その為、回線工事などが必要な社員がいることも想定し、社内で検討しましょう。
特に、eラーニングでは映像視聴が必須になる場合が多くあり、通信量が増える可能性が高いです。eラーニングを自宅で受講するがために、受講者の負担を増やさぬよう、どこまで企業で補うのか、制度設計が管理者に求められます。

また、これまでは危険な社外アクセスから、社内ネットワークの安全を守れた環境でも、それでは対応しきれないような遠隔地からアクセスを試みる場合も出てくるでしょう。その為、社内ネットワークに安全・快適に接続できるようなリモートアクセス環境の構築も課題になっていきます。
従来の運用・管理業務に加えてセキュリティ対策を施したアクセス環境を整えられるよう、人手の確保や運用・管理コストについても検討しなくてはならず、リモートでの受講には様々な配慮が必要になるでしょう。

必要なハードウェア;受講するためのデバイスとは

必要なハードウェア;受講するためのデバイスとは

続いて、eラーニングを受講する際に必要な道具は何なのか。それは受講者用の端末、デバイスです。

受講者側はPCやスマートフォン・タブレットなどのハードウェアが必要になります。企業や教育現場によっては管理者側で専用端末を用意する場合と、自前のものを利用する場合があります。

会社からPCやタブレットを支給する場合

例えば、PCやタブレット端末を会社が用意する場合、管理者側としてはアクセス先の設定などが必要になることがあります。セキュリティ上の問題で指定のIPアドレスからしかアクセスできないように制限を設けている企業も中にはある為です。そのような場合はシステム担当者に問い合わせをしましょう。
また、ギガ数(データ通信量・通信速度)の問題なども留意しなくてはなりません。ライブ配信授業ともなるとただでさえ受講者のアクセスが集中し繋がりにくい状況になりやすいのに加え、ギガ数が少ないと通信速度が落ち、資料が読み込めないなどの支障を来すこともある為、会社としてどれだけのギガ数を確保するのか、検討が必要です。

会社からデバイスの支給がなく、個人端末で受講していただく場合

自前の端末で受講していただく場合も、ギガ(通信料金)をどうするかは管理者側で検討が必要です。先述でも触れたように、通信環境については受講者の負担をできる限り抑えるため、個人端末の使用でも通信設定については会社が負担するのか、その際のセキュリティについてもどのように対策を講ずるのかが、課題になります。

個人のスマートフォンにアプリを入れて受講していただく場合

eラーニングの中には、自前のスマートフォンにeラーニングのアプリをインストールして受講してもらう、という受講方法もあります。これは、常にPCと向き合う業務ではなく現場業務の従業員向けとして活用されるパターンが多いです。
その場合、今やスマートフォンを使っていないという人は少ない為、スマートフォン規格で作成されたeラーニングコンテンツであれば問題はありません。しかしスマートフォンにはアプリに対応できるバージョンがある為、受講前に確認が必要です。
特に、オンライン授業が同期型オンライン授業の場合は、受講端末に要求される性能がやや高くなり、デバイスやバージョンによっては、処理しきれずに映像の乱れや画質の低下、音の途切れが発生する可能性もあります。使用する個人のデバイスが要求される性能を備えているものであるのか、受講者が確認できるような通知も必要となってくるでしょう。

スマートフォン非対応のコンテンツもある

しかしながら、スマートフォンでのeラーニング受講が浸透してきたのはここ最近の話しです。その為、PCやタブレットのみ対応のコンテンツしか受講できない場合もあります。それでは、PCやタブレットを自前で持ち合わせていない受講者としては困るところ。受講の機会を逃さないためにも、受講前に必要なハードウェアや、受講するeラーニングがどのデバイスに対応しているのかを共通認識してもらうことはもちろん、場合によっては現場に受講可能デバイスを数台手配するなどの対応が必要になってくるでしょう。

周辺機器

周辺機器

eラーニングとは別にWeb会議システムを利用することもあります。その際は、パソコンやタブレットにアプリを予めダウンロードし、インストールして使える状態にしておく必要があります。そのアプリを使うためにアカウントを作っておかなければいけない場合もあるため、教育担当者から準備を促しましょう。インストールには時間がかかることもあるため、直前に行うのではなく、前もって余裕がある状態で行っておきたい作業です。

加えてOfficeのソフトがインストールできるデバイスは、様々なコンテンツを受ける際にも役立ちます。インストールが可能なデバイスなのかも確認して準備してもらいましょう。

また、LMSにはメールで受講期限をお知らせするなどの機能もあります。受講者全員にメールアドレスがあるというわけではないので、その場合はメールアドレスの取得を検討する必要があります。

必要に応じてアプリやアカウント、メールアドレス取得の準備も

必要に応じてアプリやアカウント、メールアドレス取得の準備も

eラーニングとは別にWeb会議システムを利用することもあります。その際は、パソコンやタブレットにアプリを予めダウンロードし、インストールして使える状態にしておく必要があります。そのアプリを使うためにアカウントを作っておかなければいけない場合もあるため、教育担当者から準備を促しましょう。インストールには時間がかかることもあるため、直前に行うのではなく、前もって余裕がある状態で行っておきたい作業です。

加えてOfficeのソフトがインストールできるデバイスは、様々なコンテンツを受ける際にも役立ちます。インストールが可能なデバイスなのかも確認して準備してもらいましょう。

また、LMSにはメールで受講期限をお知らせするなどの機能もあります。受講者全員にメールアドレスがあるというわけではないので、その場合はメールアドレスの取得を検討する必要があります。

さいごに

まとめ

今回はeラーニングを受講するにあたり必要な環境やデバイスについてお伝えしました。 思いの外馴染みのある準備内容だった事と思いますが、一から準備するとなると検討事項は多数にのぼります。しかし、eラーニングを受講する環境はこれからの時代に必要なものです。eラーニングに限らず活用する場面が増えていく、そういった先を見据えた意味も含め、何がどこまで必要なのか、社内で計画的に取り組む準備をしましょう。

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